今年は「挑む」年。広い視野で次代の人材を育成。

 教職員一人ひとりが、誠実に愛情を持って子どもたちと向き合い、一人ひとりに自ら学ぶ力を育む、そんな学習塾であること。これは、どんなに学習指導要領が変わっても、大学の入試の形が変わっても、決して変えることのない私たち全教研の在り方です。

 全教研には「素質・環境・やる気の3つの要素の相乗効果によって学力は無限に伸びる」という創業以来の基本理念があります。近年、教育コンテンツの充実、キャリア教育の実施、保護者と教職員が連携して個々の子どもに効率のよい学習を実現するZ-MIチェックの導入、全職員に対するコーチングスキル養成等、さまざまな取り組みを進めてきましたが、そのすべては、「素質」「環境」「やる気」の相乗効果をいかに生み出すか、といったことを念頭に採用してきました。今後は、それぞれの取り組みをさらにレベルアップさせるとともに、新たな試みとしては私たちが独自に開発した教育コンテンツを、全教研の子どもたちを中心に、国内外の子どもたちにも提供し、広い視野で次代の人材育成に貢献できればと願っています。

 どんなに大きな目標も、達成するためには、まず最初の一歩を踏み出さないと始まりません。しかも、この最初の一歩を踏み出すことはとても勇気がいることです。もし、子どもたちがその一歩を踏み出そうとしたら、保護者の皆さんは子どもたちのその勇気と決意を信じて、見守り、応援してあげてください。身近にいるほど、心配のあまり干渉してしまいたくなるかもしれません。そんな時には保護者の皆さんから気軽に相談していただけるように、全教研の教職員は努めたいと思います。また、私自身も教職員とのコミュニケーションを大切にしながら、より充実した全教研へと成長していけるよう心掛けたいと思います。

 先日、ある取材の中で、新代表になった気持ちを漢字一文字で表してほしいとリクエストされました。そこで私が答えたのは「挑」でした。今、社会はグローバル化の一途をたどっています。子どもたちを取り巻く教育環境も大きく変化し、受験についても、これまでのように知識の量を量るだけのものではなくなろうとしています。全教研で学ぶ子どもたちにとって、「志望校合格」は最大の目標です。その志望校で子どもたちはしっかり学んだのち、やがて社会に羽ばたきます。その際にどのような力を身に付けておくことが大切なのか。私たち全教研は、受験のその先を見据えた教育に取り組むことを、合格力育成と同じくらい重要視してきました。今後ますますその全教研ならではの教育に力を入れるとともに、常にチャレンジする姿勢を持ち続けなくてはならないと思います。

 日々成長し、次代を担う子どもたち。その一人ひとりの目標達成をサポートするために、そして、そのなかで育まれた自ら学ぶ力をもとに、将来社会に貢献できる人に育ってくれるよう、私たちは全力を尽くします。

社長写真2

全教研 代表
中垣 量文(なかがき かずふみ)

■ プロフィール
1956年生まれ。大学卒業後、メーカーにて技術関係の仕事に10年従事し1988年当社入社。1990年常務取締役、2016年代表取締役社長就任