質問:娘は春から小3ですが、中学受験を考えています。4年生から受験コースを置いている塾が多いようですが、いつ頃からどんな形で受験の準備を始めれば良いのでしょうか。あまり早くから勉強漬けなのもかわいそうな気がしますが、時間に余裕がある今のうちにできることがあれば教えてください。
受験勉強のスタートは小4からがお勧め
中学受験をお考えのようですが、受験コースでの勉強は、小学校4年生から始めるのが最も有効な選択肢です。中学入試の問題は小学校5・6年生の内容が中心ですが、理科では4年生の内容からも出題されます。小学校4年生からのスタートをお勧めする最大の理由は、大学入試や資格試験まで続く受験勉強の基礎を作り上げるのに最適な時期だからです。塾に通い、予習や復習、時間を決めて計画的に勉強に取り組むといった学習習慣をきちんと身につけることが必要です。高学年に比べればまだ比較的負担も少ないこの時期は、本人はもちろんですが、保護者の方も一緒に取り組みやすい時期なのです。教科的には4教科を受講されるのがよいかと思いますが、本人の状況に合わせて、取捨選択されてもよいでしょう。
また、お子様に対して、少しずつでよいですから、親として考えるお子様の将来のことや中学受験の意義や目的などを話していただくことも忘れないようにお願いします。何のために自分は塾に通って勉強していくのか、目的のないところには目標も生まれません。すぐには理解できないかもしれませんが、そこの部分を抜きにして、ただ「勉強しなさい」の一点張りでは、お子様はやがて勉強に対する意欲を失ってしまいます。
小3では「学力の土台作り」を
中学受験の勉強は、小学校の勉強よりも深く踏み込んだ内容になります。そのため、小3では、受験勉強に備えて「学力の土台作り」をされるとよいでしょう。受験勉強で学ぶ知識をきちんと理解して、必要なときに活用できるような土台をつくることです。特に低学年では、知識を詰め込むことに終始するのではなく、脳に直接はたらきかけて「考えることを習慣化させる」ことが必要です。
全教研では、ゲーム感覚で楽しみながらトレーニングすることで、知らず知らずのうちに子ども達の学びのもとになる学力基礎能力(ワーキングメモリ能力)を鍛える「学びの根っこ」、楽しみながら思考力や発想力を育成する「パズル道場」、情報処理能力を高める「速読」などの才能開発講座を開講し、低学年のお子様の「学力の土台作り」のお手伝いをさせていただいております。「玉井式国語的算数教室」では、長文と算数を組み合わせ、文章で状況をイメージする力を養います。この力は、特に高学年での学力差の元になるものです。また、気になる英語についても、楽しみながら英語力アップをはかることができる「児童英語・魔法のEnglish 365days」や、ネットでアメリカのプロ講師と直接英語で話せる「Meet the World」の講座を開設しています。ぜひ、このような才能開発講座をご利用いただき、「学力の土台作り」に活用していただきながら、お子様が少しずつ塾にも慣れていただければと思います。
回答:全教研教務推進部 銭花 昌吾