中村のゼッケンを背負ってともに戦う

 中村学園女子高等学校のソフトテニス部は、学校創設時から活動を続ける歴史ある部です。全国屈指の強豪校として知られ、部員は全国各地から集まっています。そのため、18名の部員は全員、学校近くの寮で生活をしています。

中村テニス②

 ソフトテニス部では、技術の上達だけでなく、部活動を通して社会人として通用する大人になることも目標にしています。「ここにいるのは日本一になるために集まったメンバーです。ナンバーワンになるために練習に取り組むのはもちろんですが、大人になる一歩手前の大切な時期なので、あいさつをする、時間を守るなど社会人としての一般常識も学んでいます」(顧問の外薗先生)。

 ソフトテニスはダブルスがメイン。「チームとして動くので、2人のコンビネーションが重要です。ペアとの関係をしっかりつくるため、ふだんからなるべく2人で話す時間をつくっています」(キャプテンの元村さん)。試合でも、ペアがポイントを取ったら握手をし、目を見て、声を掛けてから次のプレイに入るようにしているそうです。

中村テニス①

 「ソフトテニスの魅力は、ペアがそれぞれの仕事をして試合に勝ち、それを2人で喜びあえるところです」と元村さん。ソフトテニス部の仲間についても、「ほかの人は自分にないものを持っているし、自分はほかの人にないものを持っているので、お互いに見ながらいいところを伸ばし合っています。ほかの人が下から上がってきたら、負けられないとも思いますし、プレッシャーもありますが、仲間と中村学園のゼッケンを背負って戦えるからこそ、上に行けると思っています」と話します。

 3月の全日本高等学校選抜ソフトテニス大会で、全国大会3位の成績を残した中村学園。「技術はまだまだですが、中村の強さはチームワークのよさにあると思うので、これからさらに団結を強めていきたいと思います。夏に開催される全国高等学校総合体育大会(インターハイ)では、先生のためにも、応援してくれる保護者のためにも、自分たちの力を出し切って全国優勝したいと思います」と元村さんは語ります。

中村テニス③

中村学園女子高等学校 ソフトテニス部

 部員数は3年生6名、2年生7名、1年生5名の計18名です。中村学園女子高等学校のテニスは速いボールを主体とした攻撃的な「打つテニス」が特徴。顧問の外薗先生、原口先生、外部コーチの長野さんの熱心な指導のもとで練習しています。